はぐれヤクザイシ

脱力系薬剤師のブログ

花粉症治療薬の一部、来春から保険効かなくなるかも?

まだ車のことしか書いていないので、仕事関連のことも書いてみます。

 

日経DIの記事「花粉症治療薬、1分類のみ処方は保険除外を(8/29)」の話。

※ログインしないと記事が読めないのでリンク貼っていません

 

他業界の方には馴染みのない報酬改定絡みの内容ですが。

 

保険医療(健康保険証を提示するやつ)の費用(報酬)は国が項目ごとに決めています

病院だと診察がいくら、検査がいくら…など。

この費用は2年ごとに見直し(改定)されるんですが、来春がちょうど改定の時期にあたり、今はその内容をお偉いさんが調整をしている時期です

 

そこ議題に上がったのが「花粉症の薬、市販のと同じものは保険適応外でいいよね?」という話。対象になりそうなのは アレグラ、アレジオン、クラリチンエバステル あたりかな。

 

保健医療の場合、自己負担額は3割(高齢者・子供等除く)で、残り7割は納付された健康保険料から支払われます。しかし、高齢化により保険医療財政が圧迫されているので、なるべく保健医療を使わないように誘導しているわけです。

 

 

記事の中で気になったのはこの記述

「分析の結果、患者の1人当たりの花粉症治療薬の延べ処方日数は、半分近くが年間2週間分以内に収まっており・・・」

…これ本当? 自分が見ている処方箋が偏っているだけなのかな。。。

たった2週間分で済むなら市販(OTC)のアレグラ1箱で十分では?ドラッグストアのPB品もあるし。。自分なら待ち時間や費用面を考えたら断然OTC選ぶな。。

 

記事のデータが正しければ、保険外しの利点はOTCの存在を知らなかった患者さん側にもありそうですが、長期で服用する方は対象成分以外の薬に変更してもらった方が良いかもしれません

 

因みにOTC薬の購入額が多い方は、セルメデ税制を利用した所得控除が受けられる可能性があります